ACL第5節 取らぬ狸の… でラウンド16を占う

今節はレギュラー陣をほぼ温存して、その上で5-0の快勝やったな

 

私は、「勝ち点1差の状況でポートとの1戦目みたいに取りこぼしたらヤバいから主力中心の方が無難」と思ってたがレヴィーは主力を休ませる事に重きを置いたようで、結構バテバテの選手も多かったのに交代僅か2名で乗り切った

 

謂わば賭けに勝ったようなものだからクルピの判断を是とするべきやけど、相手のレベルを考えるとアズキのおっさんなりに勝算があったんやろう

 

ここで参考になるのはACL前に行われた天皇杯2回戦。この試合はキーパー以外ベスメンで2-0で勝利したもののハッキリ言って褒められた出来ではなく、せいぜい「”初物”相手の難しさは割り引いて見なければ」が言い訳材料な程度であった

 

その試合を基準にすると、ACLで変わったのは3バック→4バックの布陣変更ぐらいでセレッソ自体は大して変わってなく、相手広州のレベルを推し量るには丁度良いモノサシ

 

”初物割引”に関しては天皇杯2回戦も同等なので考慮しなくても良いし、ACL名物の八百長判定もあの試合では問題でない。酷暑と普段使ってないボール対応は考慮すべきマイナス事項

 

そこから導き出される結論は、「今大会の広州はガイナーレ以下」 つまり「J3最下位以下の相手なんだかが、オールサブメンバーでも勝って然るべき」

 

そこまで分かってるんやったら、クルピもACLの好成績に安堵なんかしてないやろ。他2チームについてはJ3最下位以下とまでは言わないが、恐らくJ3上位か、どんなに甘く見積もってもJ2残留争いやろ。「キッチーはJ2なら上位争い」なんてホザこうものなら、過酷なJ2を戦うサポから「J2舐めんな」とお叱りを受ける事間違いなし

 

そんな”タイキャンプ”もあと1戦で終了して、ラウンド16が見えてきた。気の早いサッカーフリークがセレッソ1位拔けと仮定しての対戦相手シミュレーションをしていて、その結果がフロンターレKリーグのどっかか、青黒の”いわれへんところ”、らしい

 

この3択、人生前向きな人ならフロンターレなのだろう。「強い相手を倒す事こそ醍醐味」とか「一日も早く現実を知るために最強の相手とすべき」など理由は分かれるだろうが、そこまで前向きでない私として最後の選択肢を選びたい

 

理由は、「Kと審判も巻き込んだ泥仕合するぐらいなら大阪ダービーの方がエエやろ」なんやけど、そのカード実現にはある条件をクリアする必要がある。それは、言われへんところがGL勝ち抜け

 

ご存知の通り、セレッソと違って勝ち点ポロポロ取りこぼしたあのチームは残り2試合とも勝たんとGL勝ち抜けは厳しい状態(2位拔けは他グループとの兼ね合いなので、数字上は色々可能性があるが)

 

う~ん、まさかあんなチームの勝利を願う日が来るとは思わなかった。久しぶりに元桜の23番クラッシューのプレーでも見ようかな

 

ACL第4節 しかし勝ち点差は僅かに1

気温38℃の猛暑やのに、まだ日が出てる17時キックオフ… 恐らくはAFCが日本のゴールデンに合わせた時間にと気を回したんやろうけど、視聴率優先で試合開始を酷暑時間にゴリ押しは、30代以上のサッカーファンには苦い記憶が蘇るんとちゃうかな

 

そんな”不当労働条件”にも負けずに、前回引き分けた相手に快勝! GL1位に向けて視界良好! と思ったら、2位のキッチーとは勝ち点がたった1しか離れてないんやね

 

つまり最終節の直接対決に勝利、もしくは直接対決は引き分けなら広州戦勝利が自力1位通過の条件。という事は暢気に”たーんおーば”ーなんて言ってられる状態でもない

 

石橋を叩くのなら残り2戦もベストメンバーなのだが、その2戦とも現地時間17時開始。またもや炎天下での試合開始を強いられるので、何らかのメンバー調整は必要やろな

 

思えば第2節を除いて全てデーゲームセレッソのみ。そりゃ、リーグランク的にはセレッソが抜けてるし、ハンデ噛ませて自国のチームを勝たせたい思惑は分かるけど、こちとらスタメンにオーバー30がゴロゴロ居るベテランチームなんやから、もうチョット労ってくれてもエエんとちゃうの?

 

ちなみに2位抜け条件のソロバンを弾いてる後ろ向きな諸兄も居るようやが、こんなヌルいグループを1位で拔けられんのやったら次のラウンドに行く資格はない

 

豪州のチームもKリーグのチームも居らん、本来は強敵になる筈の広州はやる気がない、過去に出場した時の過酷な条件に比べたらボーナスステージやろ

 

いくら実情は”Jリーグでは2ヶ月以上勝ち無しで下から数えた方が早い順位のチーム”とはいえ、一応はJを代表して戦うチーム。「1位拔けやなかったら泳いで帰ってくるわ」ぐらいのプライドは示してくれてもバチは当たらんで

ACL第3節 マツケンのせいではない

嘗てはそれほどではなかったが、頑なに固定メンバーで戦う監督のイメージが定着したクルピ。しかしACL開幕前に「同じメンバーで6試合を戦うことは不可能」と言った事の有言実行か、はたまた一部サポの「たーんおーばーしろ!」の声に屈したのか、ほぼスタメン全とっかえで臨んだ3戦目

 

確かに、夏真っ盛りのタイで中2日の6連戦をずっと同じメンバーは無理なので不可避な選択ではあったが、私がリーグ戦序盤に指摘した通り、

 

ターンオーバー

 =ベストメンバーじゃない

  =チーム力は落ちる

 

の論理からは贖えない結果となってしまった

 

坂元とキヨのおかげで最悪の結果は免れたが、危うくタイリーグの相手に大金星を献上するところやったあの失点、通り一遍の見方では「久々起用で試合勘の無かったベテランGKのやらかし」なんやけど、あれは決して松井のせいではない

 

確かにプレー自体は松井のミスだが、論点はそこではない。問うべきは「何でダンバンラムではなくて、松井が起用されてたのか?」

 

これは去年のオフのGK人事を考えれば分かる。茂木、武石という有望な若手をレンタルに出して、それよりは年齢が上のGKを獲得。つまり期待の若手が第2GK路線を止めて、ワザワザ外国人枠を使ってでも"第2GKも即戦力路線"にした訳

 

しかし現代サッカーのトップカテゴリーでキーパー2名体制など考えられず、しかも茂木武石を同時に放出したので、「誰を第3GKにするか?」という問題が出てきた。で、第3GKって奴だが、ほぼ出場機会がない事を承知の上で契約してもらう必要があるという厄介なポジションで、引き受けてくれる人は何かしらの事情がある事が多い

 

試合出場出来ない事の方が当たり前な高卒ルーキーとか、もう選手としての全盛期はとうに過ぎたが何かしらチームに貢献したいと達観してるベテランとか

 

松井の場合、後者にあたるだろう。選手として良かった時期に在籍経験があり、しかもジンヒョンの怪我により結構な試合出場もあったし、そして去年のオフは恐らくセレッソじゃなければJ1からのオファーはなかっただろうし、「じゃあ第3でもいいからセレッソでやってやろう」とそれなりに愛着を示してくれたと容易に推察出来る

 

何が言いたいかというと、「ジンヒョンを温存するなら第2であるラムを使うべきやろ」 もしラムが怪我ならそれこそ"その時の為の第3"なのだが、ベンチに入ってるのにまさかスタメン務められないコンディションな訳はないやろ

 

かくも不可解な第3GK起用だった訳だが、ここで一つの疑問が。「クルピはラムより松井を上と見立ててるのでは?」つまり、私が勝手に第2=ラム、第3=松井と決めつけてるだけで、クルピの中では松井>ラムの序列になっているのでは、と

 

という事は、巷で噂されてるように「ラム獲得はベトナム市場を睨んでのスポンサー移籍???」 おいおい、そんなビジネス的な人事を大事な第2GKで使うんかよ!

 

何か今季は穿った見方ばっかりしてしまうが、それもこれも今季のチームが自爆的な崩壊を続けているから。Aリーグは辞退、志那超級はやる気がない、これ以上はない絶好な条件なACL、昨季のチーム継続路線だったら「敵はフロンターレのみ!」と強気に見ていられたのに…

ACL第2節 解説に恵まれないセレッソ

急増U22チームのような相手の1戦目と違って、2戦目の相手は手強かった。30過ぎのベテラン揃いで多国籍(?)のチームは一見終わったロートル集団に思えるが、裏を返せばその年齢まで現役を続けられてる選りすぐりの歴戦の勇士達。その試合巧者ぶりを存分に発揮して、セレッソはチアゴのGolazoが無ければ赤っ恥かかされるところやったわ

 

そんな、深夜に見てる眠気を覚ましてくれるような試合展開(内容ではない)に水を指してくれたのが邪魔な"音声"。お隣のクラブで引退のセレモニーをした、やかましいだけのあの男である

 

戦術について細かい解説が出来るだけの知能が無いのは先刻承知だが(そもそも勉強してないやろうし)、香港についてのあの言及はいただけないやろ

 

聡明なセレサポ諸兄なら、昨年から香港の状況は悲惨の一言に尽きるとご存知であろう。先日も新聞社が潰されて、更にはその主筆が逮捕された事が報道されたばかり

 

”大人”の解説者として、「サッカーの試合の中継なんだから、関係ない香港情勢には触れない」ならまだ話は分かる。それを香港がさも楽しい場所のように想像して「岡野さんに聞いてみよう」とは、どこまで常識知らずのお子ちゃまなんやろか?

 

ホンマ、セレッソは解説に恵まれへん。もう1人も辛気臭い話し方で公の場で話させる事自体が放送事故レベルやし。あの値段でJリーグ全試合のみならずACLまで放送してくれるんやから、解説の質まで求めるのは厚かましいけど、毎度解説が誰かを知る度にガッカリさせられる

 

というのもセレッソがメディア向きのOB人材に事欠いてるからなんやろうな。DAZNの人もそこまでセレッソに詳しい訳やないから、手持ちの駒からセレッソ所属歴のある人材を捜すんやろ。すると、どう考えても桜色よりも青黒にドップリ染まってる敵のスパイのような人物を選んでしまうんやろ

 

実はセレッソにも極めてメディア向きなOBが1人居って、それは何を隠そうレジェンド森島寛晃。アンバサダー時代にFM長居や各種イベントで鍛えられて、その喋りや解説で触れた前2者とは比べ物にならないぐらいのお茶の間向き

 

そんなメディア向きな人材が今、クラブの社長をしてる。適材適所の真逆を行く、企業セミナーでやってはいけない事例として紹介したいぐらいの悪例である

 

今季の散々たる成績で「アンタが社長やってるとチームが傾く」と分かるやろうから、来季からは得意の話芸を磨いてメディア露出の方面に配置転換してもらったら? その方が本人も楽しいやろうし

 

相方のGM? 物書きにでもなってまた本でも出したらエエやん。何を思ってあんな血迷った事したか興味あるから、10冊ぐらい買ったるで(笑)

"公式戦"2連勝と、お別れダンクレー

ACLは興行的にはどうしようもない大会で、権利取った某局がテキトーにしか放送しないのも分からないでもない… と観戦を諦めて暫くはmotoブログに専念しようかと思ってたが、捨てる神あれば拾う神あり

 

www.dazn.com

DAZNの企業努力を無にせんためにもシッカリと視聴せねばと思ったが、天皇杯2回戦に引き続きクルピのやり方のダメさを追認するだけになってしまった

 

熟知した相手とやるリーグ戦と違って、"初物"とやるこの手の大会が取っつきにくいのは分かるけど、Jの相手とは3ランクぐらい能力の劣る相手、ちゃんと仕込んでたらもっとスマートにうっちゃれた筈やで

 

そう、この2戦で再認識されたのは、「クルピは仕込まなさずぎ」 戦術の追求と相手の徹底分析がマストである現代のふっぼるで、あそこまで選手任せの戦い方じゃ上手く行かなくて当たり前

 

思うに、無能GMとお気楽社長を含むクルピ一党がやりたいサッカーは、イマジネーション豊かな選手が即興で奏でる攻撃のハーモニーで相手を翻弄なんやろうけど、そんなん絵空事やで

 

例えば将棋とか、ハメ手にやられかねないから誰でも死ぬ程時間かけて研究してるやんか。それ無しに"紅白戦"ばっかりやっとったら、どんな天才でもアッという間にJ2落ちならぬB級落ちやで

 

以前のクルピ政権、特に乾香川のJ2時代に成功したそのやり方に固執する気持ちは分からんでもない。老人にとっては嘗ての成功体験が行動の原動力やから

 

だから何度も言うように、そんな老人を生き馬の目を抜く現代サッカーの場に引きずり出してきた輩に全責任はある

 

この2戦でハッキリしたのは、クルピはヌルい戦い方を変えない事、だから選手の入れ替えなんかでどうこう出来る問題ではない事、才能溢れる選手の即興に実効性は無く期待できるのは放り込みによる得点のみで、今後もチームの調子が上向く事はないという事

 

なので唯一の得点源、放り込みの為に高さで勝負できる選手はポジションに関わらず1人でも貴重。なのに、何で中東に行ってしまうんや…

 

www.cerezo.jp

やっぱりACLに出られんのが大きいんやろうな。体は問題ないのに1ヶ月以上試合に出られんって、ようやく所属先を得られた選手にとってはキツいやろうし

 

ZX-25Rインプレ 結論 初バイクには勿体ない快作

ZX-25Rについて長々と書いてきたが、そろそろfútbolの事も書きたいので、まだまだ書き足りなくて名残惜しいが今回で終わりとする

 

結論

新たに250cc4気筒を出すと聞いた時、「一旦マーケットから淘汰された商品構成だから、色々と無理が出るのでは?」と危惧したのだが、そんな事はKawasakiだって先刻承知な訳で、小排気量マルチの考えられる弱点は全て潰していると思う

 

ただ弱点を潰すだけだったら後ろ向きの退屈なモデルになってしまうが、4気筒のメリットを活かしつつ足回りにも力を入れ、ライバルと比べて1クラス上の楽しい走りを実現してる

 

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1クラス上をアピールする湾曲したスイングアームと、ショートマフラー

 

また電子制御をふんだんに使ってきた事もプレミアム感を増している。恐らく初バイクで買った若者が45馬力でやらかす事を懸念しての事だろうが、それはつまり「初心者でも安心して走れるよ」のアピールでもある

 

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初心者も"立ちゴケ安心"のフレームスライダー装備

 

さて、「他と一線を画す」と評したが、実は存在する唯一のライバル、CBR250RRとの対比についても書いておこう。どっちが速いかなんて無粋な比較は某誌に任せておいて、楽しさとか質感の比較をする

 

エンジンの楽しさに関しては言うまでもなく4気筒だろう。コーナリングの楽しさも若干ZX-25Rの方が上だと思うし、高速走行も4気筒で振動が少ない分、ZX-25Rに軍配が上がる

 

こう書くとZX-25Rの圧勝のように思えるが、ZX-25Rには致命的な弱点がある。それはあのヌルいライポジ。あれでは飛ばしても気分が盛り上がらないのである。エラくイケてる気分で走ってても俺は何でこんな中途半端な姿勢で走ってるんやろ? これじゃ"気分はJonathan Rea"になれへんで」... と思いながら試乗してたわ

 

楽しさ比較以外でも弱点があって、それは燃費。当たり前の話だが、4気筒では2気筒に比べて大きく劣る。だからZX-25Rは燃費ごときでガタガタ言うような無粋な人間は買ってはいけない車種である

 

これは結論、「快作だけど初バイクにはお薦め出来ない」の理由の一つで、毎日乗りたい大学生諸君は燃費が気になるやろ? YZF-R25の謳い文句、「毎日乗れるスーパーバイクは伊達やないで。通学に使うつもりやったら2気筒(か単気筒)にしといた方がエエで

 

しかし燃費は補足の理由で、真の理由は

 

「こんなよく出来たバイクをいきなり乗ったら、後のバイク人生がつまらなくなる」

 

私は試乗して「これは凄い性能だ!」と実感したが、それはNinja250や他の250ccと比べての事であって、ろくすっぽ公道を走った事のない免許取り立てが乗ったとしても、このバイクが如何に素晴らしいかを理解する事は容易でないだろう

 

それだけならまだ良いのだが、「バイクってこんなものだろう」と思ってしまうと次のバイクを買った時にガッカリする事間違いなし。上位モデルの6Rならそんな失望は起こらないが、予算の問題でミドルでも2気筒のNinja650とか、「次はフルカウルじゃないモデルを」とRebelなんかを選んだりしたら... ZX-25Rの性能に助けてもらってたコーナリングをして、事故らん事を願うわ

 

逆に言うと、既にバイクユーザーの人は是非とも乗ってくれ。私がお願いせんでも、発売前から大絶賛してた皆さんは当然買ってると思うけど、ライバル車ユーザーとしてはZX-25Rの2年目の売れ行きを懸念しとる

 

CBR250RRの凄い点の1つは、2年目以降もコンスタントに売れてる事 。この手の高価格高性能モデルは初年度だけ即完売で、後はサッパリ売れない事が多い。好事家が買った後は一般人から見向きもされない... この状況が嫌だから、メーカーはホントは作りたくて仕方がないスポーツバイク開発に二の足を踏むわけ

 

スポーツバイクも商売になる、それを証明したくてRRを買った人間としては、「流石マルチ、CBR250RRよりスゴい!」とZX-25Rを礼賛した連中には責任を取ってもらいたい、と切に思うで

 

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2年目以降も大ヒット間違い無しのZX-25R

 

ZX-25Rインプレ 其の漆 補足、デザイン等

前回の電子制御、特にクイックシフターのインプレでようやく「初バイクにはお薦めしない」理由が見えてきたのだが、結論に至る前に書き残した事を書いておこう

 

デザイン

 オートバイやクルマは定量的な評価が難しく、通販番組宜しく「※個人の意見です」になりがちなのだが、それの最たるモノがデザイン

 

なのでZX-25Rのデザインの良し悪しを論ずるのは差し控えるが、商品戦略的にはかなり損してるデザインだとは思う。その理由は、

 

ZX-25RとNinja250、バイク未購入の初心者が見分けがつくのか?

 

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こっちがネモで、

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こっちがZガンダム

 

専門誌のレビューなどでは、細部まで解説して如何に凝ったデザインであるかを力説してるが、それはバイク趣味にドップリ浸かった我々だから分かるものであって、昨日教習所卒業したばかりの大学生にとってはどっちも緑のフルカウルバイク、やで

 

ここまでのインプレで分かるように、ZX-25Rはライバルとは一線を画するプレミアムモデル。それが普及価格のエントリーモデルと同じ見た目じゃ、初心者が大枚叩いて買うモチベーションに繋がらないのでは?

 

まぁ、Kawasakiに限らず全バイクメーカーは統一デザイン路線を取っているので仕方ないと言えば仕方ないのだが、せめてザクとは違うんだよ!」が一目で分かればなぁ... とは思う

 

私がセールス担当ならプレミアムモデルに相応しいプレミアムカラーリングを主張するが、あの色に縛られたKawasakiじゃ無理な注文か?

 

かからないエンジン

デザインの項でダメ出しっぽい事を書いたのでついでに書いておくが、フィーリングやパフォーマンスは素晴らしいこの4気筒エンジン、ボタン1発ではかかからない事があった(汗

 

試乗前にネットでダラダラ情報を漁ってたら「エンジンがかからない事がある」みたいな情報を拾って、「令和の時代の最新バイクで昭和の頃のような事がある訳ないやろ」って気にも止めなかったんやが... 実際に発生した症状やった

 

実は完全ブランニューの車種を買う時のリスクが、これ。発売前にメーカーだけで問題のブラッシュアップを終えるのは不可能なので、初物に飛び付いたユーザーがランニングテストに付き合わされる訳

 

まぁ、今やバイク乗りは伊達や酔狂の世界なので、我々は「メーカーが見つけられなかった問題を俺様が見つけた!」とむしろ狂喜乱舞するのだが、初心者が初ロングツーリングで田舎のコンビニでの休憩後エンジンがかからなかったら...

 

発生頻度は極めて稀だが、複数台で発生を確認したので次期ロットまでにこっそり改良を期待しとくわ

 

その他

・エンジンからの排熱は、これもプレミアム。オーナーは頑張って慣れよう!

・ハンドルはCBR250RRほど低くないが、垂れ角は結構キツい(クラス最高?)

・タンデム側だけでなくライダーズシートも簡単に取り外し可能。これで冬場のバッテリー外し(もしくは端子だけ外し)も楽々

  

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タンデムシート下のワイヤーを引くと簡単に外れるライダーズシート