W杯2次予選vsシリア戦 ふっぼるの未来の為の銭ゲバとの闘い

チョット前の話だが、夏にFマリがマンシティーと親善試合した時に面白いエピソードがあった。その試合のマン・オブ・ザ・マッチに輝いたハーランド、賞金100万円をゲットした訳だが、その金額の少なさが界隈で物議を醸したそうだ。曰く、週休1億6,000万も稼ぐ選手が100万貰ってどうだと言うのか、と

 

サッカー選手の時給を計算するのは難しいが(いつまでを勤務時間と考えるかによるから)、仮に2時間の試合中に500万とも1,000万とも言われるサラリーを稼いでるとしたら、追加で100万貰ったってどうだって話。私はこの話を聞いた時、サッカー界の現実離れのインフレはここまで来たのか、と悲しくも虚しくなった

 

確かにフットボールは世界中にファンを持ち、つまり世界中からカネを集められるビジネスなので、その頂点に立つ選手のサラリーは一般人の常識で語ってはいけない額になって当然である。が、それもチョット行き過ぎてはしやしませんか?

 

私が他人様のサラリーを気にする理由は、スポーツはマネーゲームに寄りすぎるとシラケると思うから。凄い戦術を編み出したとか、隠れた才能を見出して育て上げたとか、あるいは死ぬほどの特訓により上手くなったとかが勝利の理由なら熱くなれるのだが、「それら他人の成果をカネで買ったから」が優勝の理由だったらドッチラケやろ(CLとかプレミアとかは既にそうなってるけど)

 

そうは言ってもそれなりに現実を見てる者としては、スポーツビジネスがカネの要素と無縁で居られないってのも理解している。しかし物には限度ってモンがあるやろ。実際は財力の勝利であっても、それなりにスポーツロマンに夢を見れる建付けにしてくれよって話

 

なので今回のように代理店が儲けたいが為に肝心の試合が中継されないなんて、舞台裏丸見えの夢の無い話には萎える。この問題の責任はモチロン買わなかった日本の放送局にあるんやない、売れないと丸損になるにも関わらず売れる価格にしなかった銭ゲバ代理店である

 

謂わば転売ヤーが買い占めた試合のチケットを捌ききれず、なのに試合開始直前になってもダンピングもせずタダの紙切れにしてしまったようなもの。そんなん、アホやろ

 

という訳で今回の日本の放送局&配信会社の購入見送りはグッジョブやで。と言うのも今の放映権料が限界に来てるから。思い出してほしい、前回カタール大会のアジア最終予選、アウェイゲームは放映権が高すぎて放送局が購入を断念、DAZNのみの配信となった。そして本大会も購入断念かと危ぶまれたが、ABEMAが推定200億を出すという事で何とか地上波放送出来る事となった

 

もうお分かりだろう。現在FIFAなりAFCなりが提示する金額は日本企業の限界を超えてる、マトモな経営判断だったらNoとしか答えが出ない額となっている。つまり国際大会は地上波放送されなくてもしゃーないの酷い状況となっている

 

今回の放映権購入拒否は、この流れを止められるかどうかの瀬戸際だったと言える。このまま地上波で代表戦が見られないのが当たり前となるか、それとも今まで通り放送されるか、の。経済の法則によれば、売れなかったものは値段が下がる。売り手がマトモな経済感覚を持っていれば、馬鹿げた放映権料高騰に歯止めがかかる筈である。極めて楽観的な見方だが

 

とにかく、日本人はこっちの言い値で買いおるからボッタクってやれってな今までの流れとは違う結果になったのは大いに意義があったと思うで。サッカーも一緒やん。抵抗せんと攻められっぱなしの相手なんて、この上なく楽なカモやん。油断したらカウンターで反撃してきおるわ、って思わせたら相手の攻め手も鈍るというもの

 

これでもまだナメた価格を提示して来るようやったら、本大会でも腹くくって一発カマすべきやで。私は1大会ぐらい見れんでも我慢出来るで