アジアカップvs越南 日本代表の明るく暗い未来

日本代表にとってW杯に次ぐ重要度の大会、それは各大陸カップ戦であるアジアカップ。この重要度Aの大会が地上波放送されない!

 

一昔前なら只のテストマッチでさえ代表戦が放送されないとなると大騒ぎされたものだが、カタールW杯最終予選が放送されなかった経験があるせいか、それほど大騒ぎになってるという話は聞かない。もはやキー局は諦めムードって事か

 

2002年の日本W杯の後だったか、「今後は放映権料が高騰して無料では見れなくなる時代が来る」てな記事を見た記憶があるが、その時は半信半疑だったその説が何やら実現しつつある嫌いがる。もう貧乏人にはスポーツ観戦を楽しむ自由すらない世の中になるのか

 

これは偏にフチボウ界の超インフレトレンドが招いた結末なのだが、個人的にはそろそろ限界に達したんやないの?って気がする

 

選手のサラリー&興行主やクラブのスポンサーからの上がりが無限に上がっていくなんて事は常識的に考えても無理がある。そりゃ、世界経済の成長率に比例して…なら論理的に可能だけど(その世界経済が永遠に成長続けるってのも眉唾やけど)、サッカー界の強欲どもの欲するのはそんな生易しいものでなくサッカーバブル。我が国で昭和の終わり頃に繰り広げられた狂乱に近いもので、フツーに考えてもバブルなら数年でポシャって当然である

 

さて、ふっぼるブログなのに何でカネの話をするのかというと、日本代表の今の強さを考えた時にふと思いついたのが経済成長。つまり、日本の今の強さは欧州南米と比べ成長率が理由であるのでは?

 

ぶっちゃけ、欧州南米の強豪国はもう衰退期に入ってるんよ。少なく見てももう成長しない安定期にある、と。それらの国は元々サッカーが最も人気のある選手だからこれ以上人材が集まる事はなく、それをここ15年ほど戦術&トレーニングメソッドを進化させる事で成長したがそれも出尽くし、ここでマネーパワーの勢いまで止まるとすれば成長要素はどこにもない

 

一方日本は戦術&選手強化の進化がようやく功を奏して欧州南米に追いつきつつあり(もうJ2ですら欧州標準っぽい戦術をしてるし)、Jはサッパリのマネーパワーも選手が欧州へ個人昇格する事でランクアップしている。まだまだ上昇の余地がある

 

要するに出遅れたランナーが巻き返しを図ってペース上げた時に、先頭集団が止まってくれたので一気に差を詰めてる、の図式ではないかと

 

この話はもう日本は強豪国に追いついたからそろそろW杯制覇…というバラ色の未来にも通じるのだが、同時に雲行きの怪しい未来でもある。それが、このベトナム戦の結果

 

4-2、一般的には快勝といえるのだが(各マスゴミも判で押したように4発快勝!と書いてる)、よく考えるとランク100位近い弱小国(失礼!)にW杯優勝しようかという強豪国が2失点もしている異常事態!

 

ハイ、もう分かりましたね。要は日本以上の速度で下の国が追い上げてきてるって事。上に書いた欧州南米が衰退&日本が躍進の論理に当てはめると、逆に日本が追われる立場になってる事は容易に説明できる

 

前回決勝でカタールにやられた時は「無能森保!」って気楽に戦犯探ししとけば良かったが、この2失点はそんなスケープゴートが見当たらない(一部でザイオンを吊し上げてる輩がおるけど、何と近視眼な事か)、理由を深く考えるとそら恐ろしい”苦戦”やったわ