第5節H湘南戦 結果が出るまで10試合?

木曜までは最高気温が10度チョイしかない「3月末なのにもう勘弁してくれ」な寒さな上に雨連発、ツーリングに行く気が全く出ないダメダメな気候だったが、金曜から急に暖かくなり、外出には満点の天気となった昨日。長居に行った人には最高のJリーグ観戦日和やったやろう

 

が、こんなツーリング日和の週末を逃すワタシではなく、夕方まで久々にMC51エンジンの咆哮を堪能、セレッソの試合はゆっくり見逃し再生でいいや、と思ってたら一つビッグイベントを忘れてた。それはドバイワールドカップデー

 

日本は世界の競馬大国の一つで、海外でビッグレースがあれば日本馬が参戦するのが当たり前。そして今やサッカーW杯を手始めにスポーツビッグイベントとなると必ず名前が挙がる中東は競馬においても重要開催地で、セレッソが長居の地で激闘を繰り広げた正にその日に同地で世界最大級の競馬の祭典が開催された

 

ゆっくり晩飯まで食ってから帰宅したら時計は夜の8時。ヤバい、グリーンチャンネルの中継開始まであと1時間しかあらへん! と慌ててセレッソの試合を視聴開始したんやけど… 面白いじゃないか、香川に頼らない、ブラジル人だらけの'24版のセレッソ

 

昨季ムツキに逃げられ、オフには藤尾にも逃げられた時点で「今シーズンは残留争いに巻き込まれへんかったら御の字」と、まったり中位で過ごすシーズンだと諦めてたのだが、チーム格差が極めて拮抗したJリーグでは新加入選手が3人も当たれば結果はついてくるんよね

 

ワタシは現フロントには否定的な見方をしてるのだが、毎年当たりの選手を引っ張ってくるリクルート能力は凄いと思う。今季は札幌から田中駿汰、ルーカス・フェルナンデスの2枚同時ぶっこ抜きも大したものだが(また札幌サポに恨まれてるやろな)、登里に目をつけた慧眼はもっと称賛に値する

 

この獲得、字面だけみたらベテラン丸橋を放出して同年齢の選手を獲得の疑問符しか付かない謎移籍なのだが、そんな通り一遍の見方を越えた価値を見出したのがプロの編成の凄いところ

 

いやぁ、もし登里が居らんかったらと思うとゾッとするで。登里本人がチームにもたらしてくれる偽SBとしての働きも然る事ながら、SBとしてはパッとしない舩木を使い続けてて弱点として狙われてた上に、”CB舩木”という当たり選手も出現しなかったやろうし

 

舩木コンバートも含めると、昨季からは半分以上はスタメンの面子が変わってる今季のセレッソ。フツーそれだけチームを入れ替えると「結果が出るまで10試合は我慢が必要」(byレヴィー)なのにこんなに勝ち点拾えてるって事は、今季はセレッソに流れが来てるんか???

 

いやいや、試合予定表みたら序盤に勝ち点稼がなアカン組み合わせになっとるだけとちゃうの?

 

クルピの言葉を信じて、今季のセレッソが本物かどうかの判断はあと5試合待たしてもらうわ。疑り深いワタシとしては

W杯2次予選H北朝鮮戦 大谷通訳のスキャンダルは他人事ではない

予想外に順調なスタートを切ったので早くセレッソの次の試合が見たくて一週空くのが恨めしいAマッチウィーク。先発トップ下起用された南野には悪いけどワタシ的には最注目の毎熊がベンチ外で興味の薄かったこの一戦、エラい拮抗した試合やったやんか

 

いや、確かにボール保持率とか内容的には日本が上なのは明らかなんやけど、それでもスコア上は1-0やからね。ペナルティエリアに持ち込まれた時とか、アクシデント的なハンドにならんかヒヤヒヤして見てたよ

 

てな感じで勝ち点3ゲット以外は大して語る価値の無いこの一戦の裏で、各メディア上でエラいビッグニュースが駆け回ってた。それは

 

大谷の通訳、違法賭博で球団から解雇

 

文字にするとどの程度悪質かどうかイマイチピンと来ない案件やけど(おまけに確定情報もまだ少ないし)、ワタシ的にはサッカー界は対岸の火事で済ませてはアカン事案やと思うわ

 

それは、スーパーリッチなワールドクラスのプロスポーツ選手は裏社会から常に狙われてるって事

 

現時点で分かってる内容は、通訳の水原氏が違法の賭博で大負けして大谷のカネに手を出しちゃった(もしくは大谷がトロを肩代わりしてやった)やが、莫大な借金ってのがポイントで、庶民は有り金でしか賭けさせてもらえんけど、カネのあるVIPはナンボでも借金させてくれるって事

 

早い話、現在のトップクラスのプロスポーツ選手の年俸が非常識ってのが元凶なんよ。1億2億ならともかく、大谷なんか一生かかっても絶対に使い切れんほどの(それも本人だけでなく親族関係者総掛かりでも使い切れん)巨額を持っとるから取りっぱぐれはない、ジャンジャン貸し込んだれって事になるんよ(大谷がギャンブルしたんやないけど、大谷がケツ持つと当て込まれてるから一緒)

 

自分の大切な人がギャンブルで借金漬けになって苦しんでる! 彼を助ける為に借金肩代わりしたるわ!って男気見せてもフツーの人なら5億6億って聞いた瞬間、「警察案件や」って素に戻るで。それをポンッと出せるんやから、やっぱり今のスポーツビジネスの金銭感覚は異常としか言えんわ

 

幸いな事にJリーガーの年俸はまだまだ常識の範囲内やから非常識な”大谷案件”が発生する可能性は低いけど、それでも一般人よりは泡銭持ってるから自分たちは裏社会からターゲットにされてるって事は肝に銘じとかなアカンで

 

てな感じでこの手のピッチ外案件を未然に防ぐ意味で警鐘鳴らしたつもりが、既に火の粉がセレッソにも…

 

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第4節Aサガン鳥栖戦 これが本物のトップ下

今季は昨季と違い下馬評が6位と”勝負気配”じゃないし、個人的にも順位真ん中ぐらいかなぁと思って肩肘張らずゆる~く楽しむシーズンにしようと思っていたのだが、想定外に期待させるような試合内容&勝点もついてきてるので、期待値を上方修正したくなる今日このごろ

 

なので試合に関係ない四方山ネタ記事は止めて、今季初めて試合内容について触れてみようと思う

 

開幕前は結果に拘らずまったりシーズンを見ようとは思ってたけど、一つだけ期待してた事があった。それは昔の名前からの脱却。つまり今季は世代交代だけは果たして欲しいと思ってた訳

 

ご存知の通り、昨季のセレッソはJ1でも際立ってスタメン平均年齢が高く、ベテラン中心が一概に悪いとは言わないけどモノには限度というのがあって、35オーバーのワールドクラスのビッグネームに頼るのも、もういい加減にしろよって危惧していた(ガチャピンに頼りまくってチーム低迷期に入ってしまったお隣を見てきたので)

 

それは流石のフロントも分かっているらしく、例えば30回ったヨニッチや両SBを放出し、20代半ばの田中駿汰を中心選手として獲得したりと若返りに励んでいるのは評価出来る

 

しかしチームの象徴、香川と奥埜はスタメン2トップ下として未だに君臨している。その開幕戦スタメン表を見た時、この2名に頼らずにスタメン組めるようになった時、真の次世代セレッソが始まると本能的に悟った

 

しかし彼らはセレッソ全歴史を通してもトップクラスにランクされるレジェンドプレーヤー、そんじょそこらの事ではスタメンを下ろせる訳ないし…と長期戦覚悟やったんやけど、思いの外に早く世代交代の時期は来たのかもしれない。それは、新外国人選手、トップ下のBueno、である

 

これは個人的な見方だが、嘗てのトップ下的な4-3-3のインテリオールというのは恵まれたポジションである。ぶっちゃけfútbolの醍醐味を一番味わえるポジションで、それ故にチームを勝たせるプレーをする責務のある位置でもある

 

それはこの試合でBuenoが見せてくれた、ゴールに直結するプレー。例えば先制ゴール、あれはチームプレーでなくBuenoの才能がチームにもたらせた1点。これがトップ下に求められるプレーである

 

ゴールなら前節も香川が取ってるじゃないかと仰る向きもあるだろうが、あれはチームプレーによる1点、謂わばラグビーのバックラインで何本もパスを繋いで繋いで、最後の締めに大外ウィングがトライしたようなもの。今節のBuenoのとは本質的に違う

 

そして2点目、柴山への「どうぞ点取って下さい」スルーパス。こういうゴール直結プレーでチームを勝たせる、それがトップ下に課せられた使命である

 

そう、嘗ては香川もそれが出来た。J2で得点王になった時からドルトムントで2冠獲った時、そして日本代表10番としてアジアカップを優勝した時、当時の香川は正にチームを勝たせるトップ下、特別な存在であった

 

そして今の香川が当時のようなプレーが出来ない選手であるのは、昨季彼がどのポジションをやってたかを見れは一目瞭然で、残念ながらトップ下としてはもう2流の選手でしかないんよね

 

私の当初の”期待値”のようにセレッソが中位を漂うチームならシンジ・カガワの最後の花道興行のシーズンでも個人的には全然エエんやけど、優勝争いに殴り込みをかけようと言うのなら、本物のトップ下が必要なんよ

 

気の早いセレサポは優勝争いする桜軍団を見たいんとちゃうかな? そうなると指揮官小菊の取る手は自ずと一つ (彼もセレッソ初優勝監督になりたいのでは?)

U20女子アジアカップSemifinal vs豪州戦 ここにも桜組

ご存知の通り今年も値上げされたDAZN。連年続く値上げはJサポとしてはキツいところだが、もうスポーツビジネスってこのレベルの出費をして視聴する時代になってしまったのだと認識を変えるしかないと(何でもタダで見れた時代はもう戻ってこない)、W杯完全有料視聴時代に備えてお布施を払い続けてる

 

が、元来ケチな私は多く払うなら元を取りたいと、他にも見るものはないかと探してみたら見当たったのがこの試合。ここで一般的Jサポなら「我らの代表、Fマリ頑張れ」ACL8強戦を見るところだが、桜要素に惹かれてしまった

 

そう、本大会には3名もセレッソレディースから選出されており、今はスウェーデンでプレーしてる小山史乃観まで含めると全24名中なんと4名も桜組! これは見なければとスタメンチェックすると何と3名も先発出場!

 

不思議な事にどんなカテゴリーでもセレッソ系選手が居ると俄然視聴意欲が湧いてきて、結構集中して見てたらいきなりCKから米田博美がゲットゴール! 先発3名は全てDFラインなので目立たないかなぁと思ってたら、そこは派手な桜組、セットプレーで活躍するというサプライズを用意してたんやね

 

そして後半に入ってもまたもやCKから白垣うのがヘッドで勝ち越しゴール! 今どき珍しい春麗ばりの飛び跳ねる歓び方が初々しい。何と2CBが各々ゴールするとか、目立ってナンボのセレッソ組の真骨頂発揮

 

その後日本代表ゴールラッシュとなって豪州とはかなり力量差があったんだなぁと思ったけど、先制点&決勝点のインパクトは大きく、ハイライトニュースではこの2ゴールシーンが取り上げられてセレッソレディースの良いプロモーションになる事間違いなし

 

こうやってセレッソレディースの選手が代表で活躍するのを見るとやっぱりWEリーグ入りは良かったのかなぁとも思うが、セレッソがトップカテゴリーに居る事が重要なのであって女子サッカーの完全プロ化については未だに疑問視している

 

その第一理由がプロリーグとして成り立つほどの集客力があるのか?なのだが、何と今季からソシオにはセレッソレディースの試合招待券が支給されてる。これは自らの目で確認する良い機会、是非ともヨドコウ桜スタジアムに足を運ばねば

 

U20の選手らが優勝凱旋帰国したら、そしてもうチョット暖かくなったら(やっぱり冬の試合を増やすシーズン移行はアカンで)

'24開幕戦カタールGP 昨季から何も変わらない

Ducati一強状態が際立った昨季、主催者的にはDucati GPに危機感を抱いたのか落ちぶれた日本メーカーに大幅な優遇措置を認めた今季

 

個人的にはもうメーカーの争いじゃなくライダー同士の争いと割り切って見てたのだが(そう考えれば結構面白かった)、そんな変更があればまたメーカー同士の熱い戦いが見れるのかと夢を見てしまった新シーズン開幕戦だったが…

 

蓋を開けたら、スプリントはMartin、本戦はBagnaia、そして上位はDucatiDucati、またDucati、そして日本メーカーは殆んど画面にも映らず後方に”隊列”を作ってる… と、昨シーズンからのあまりの変わらなさ。期待した分の反動が大き過ぎて、「なんじゃこのツマラン結果は?」感はハンパじゃなかった

 

確かに、優遇措置の恩恵はシーズンを追うことに出る(筈)だから開幕戦から急には変わらんと言われればそれまでやけど、その兆しすら見えんこの開幕戦は、興行的にはヤバいんとちゃうの?

 

実は録画を見る前に他から情報が入ってBagnaia勝利を知ってしまったのだが、先に結果を知らされるというレースを楽しむ事を奪われても全くガッカリしない自分に逆にガッカリしてしまった。やっぱり期待してなかったんやなって気づいて

 

このガッカリ感は、日本メーカーがシーズン途中から激変して感動させてくれる為の前フリなんかなぁ…

第3節Hヴェルディ戦 選手はクラブを変えれてもサポーターは応援するクラブを変えれない

'93年にJリーグという新しいスポーツプロリーグが日本に始まった時、私は大きな命題を抱えてた。それは、どのチームを応援するか?

 

嘗て某日本で主流のプロスポーツで”自分のチーム”を決める時、子供だった私は「この選手が好き」という他愛もない理由で贔屓チームを決めて後々エラい苦労した私は、Jでは決して間違わない!と心に決めていた

 

大阪在住なのでフツーに考えれば第一選択はお隣の青黒チーム。なのでじっくり観察したが結論は「アカンわ、こんなチーム」。磯貝、松並、今藤そして本並。名前のある選手や気の利いた選手は何人も居るのにサッパリ勝てず、目立つのはベンチで吠えるガラの悪そうな監督ばっかり。こんなイケてないのを自分のチームにしたら南海ファンの悲哀を味わう事になってしまう、と心の中でダメ出しをした

 

で、次に思い当たったのが、今節の対戦相手ヴェルディ。そう、日本リーグ時代は読売クラブとして日本サッカー界の主役を張ってたNo.1メジャーチームである。代表を見ても武田、ラモス、北澤、柱谷、そしてカズ、三浦知良と、読売クラブの選手だらけ。こりゃこのチームに乗っかってたら楽しいJリーグライフを送れるわ、とサポになろうかなぁって思ったが…

 

どうもね、しっくり来ないんよね。先ずはチーム名。ヴェルディ川崎の筈なのに読売テレビ&報知新聞だけは頑なに読売ヴェルディを連呼。えっ、地元密着がJリーグやないの? お隣ですらパナソニックを名乗ってないのに? 1チームだけ、そんなんずっこいやろ?

 

そしてそのホームタウンの川崎って言うのも、えっ、読売やから東京のチームやないの? 何で川崎なんて自分とは縁もゆかりもないローカル都市のチームを応援せんとアカンねん? そもそも川崎ってどこやねん? と我に返って、ヴェルディサポになんかなれへん、と

 

さて困った。その他8チームでもこれといったのは無いし…と、どこも応援する事ないまんじりとしたJ開幕年を過ごした。まぁ、その年はW杯アジア最終予選とかもあったので代表チームに熱中出来てたから何とも思わんかったが(あの中山って選手、何でJには居らんのやろ?とか思ってた)、流石に2年目にはどっか応援したいな、と焦ってた

 

そんな時に、「もう1チーム、大阪にJクラブが出来る」との情報をキャッチ。えっ、どこや? ヤンマー? あぁ、確かに日本リーグ時代はメジャーどころやったけど、そう言えばJに居らんよなぁ。あそこがJに上がってくるんかぁ… と興味を持ち、注目してると何と天皇杯でJクラブを次々撃破して決勝戦まで上がってくるではないか!

 

森島&マルキーニョスの2トップ、イケるやん。桜色と水色のど派手なユニフォーム、そして胸のCAPCOMのロゴがイケてるやん。これはこのチームを応援すべきやろ!と、すっかりセレサポになってしまった訳

 

その後、ロクにセレッソの応援をする間なく何の因果か川崎市に勤務する事になるんやけど、あの時ヴェルディを選んでたらどっぷりハマって苦難のヴェルディサポ人生を歩んでたんやろうなぁ

 

そんな妙な因縁のヴェルディ、昨年めでたくプレーオフに勝利してJ1復帰したけど、親会社読売新聞もとっくの昔に離れてもう嘗てのメジャーの匂いは一切ないマイナーチーム。一方我らがセレッソは未だ優勝歴は無い割には意外とマスコミからメジャーサイドに扱ってもらえる人気チームの1つとなっている(やっぱり世界のシンジ・カガワの名前のデカさなのか…)

 

選手はクラブを変えられてもサポは応援するクラブを変えられない(変えとる節操のない奴を何人か知ってるけど)。あの時、ヴェルディやなくてセレッソを選んで本当に良かったと思ってるセレサポ人生であった

第2節A鹿島戦 敵将ポポビッチとの思ひ出

セレサポならご存知の事だが、アントラーズセレッソの1番の天敵である。何せこの対戦までリーグ戦13戦連続勝ち無し、最後にリーグ戦で鹿島に勝ったのは一昔前のユン政権1年目の'17年なので、どんな勝利だったかサッパリ思い出せないほど

 

しかしそんな強~い鹿島も国内ではもう7シーズンも無冠(奇しくもセレッソがJ1復帰して以降)。なのに未だに”常勝”を騙るのが苦しくなったのか、近年は伝統のブラジル路線と決別して欧州から監督を招聘するなど、ご苦労の様子だ

 

で、昨季までOBのポエム監督で結構いい所まで行ったのに、どうやら常勝の看板が重いらしく、彼もアッサリお払い箱。で、今季は誰にチームを任せたのかと思ったら、やけに懐かしい名前が出てきた

 

ランコ・ポポヴィッチ。そう、セレッソ史上最悪の、史上最攻プロジェクトを託された監督である

 

前年の4位という好成績により意気上がるクラブは初戴冠への大博打に出た。世界的ストライカー、フォルランの獲得である。まだヴィッセルが世界的ビッグネーム獲得を連発する前の事なので、そのインパクトたるやJサポ総驚愕のウルトラニュースであった

 

しかもそれが我がクラブに来る! 後のイニエスタを迎える事になった神戸サポに勝るとも劣らないレベルで狂喜乱舞するセレサポ。が、現実はそんなに甘くはなかったんよね

 

今となっては理由は明白、スーパースター獲得の代償として名将レヴィー・クルピを切ってしまった、これが全て。チームが勝てるかはどうかの半分は監督に懸かってるのに、後に続くセレッソフロントの監督人事のマズさはこの時にも遺憾なく発揮されてた

 

で、名将の後釜に来たのが、現アントラーズ監督のポポビッチ。公正さを期する為に言っておくと、当時の評価はそこまで否定的ではなかった(少なくとも小菊続投なんかよりはずっとマシ)。嘗ては財政的にも成績的にも破綻状態になった大分をシャムスカの後を継いで見事な”敗戦処理”をして、前年まではエフトーを率いて上位に持って来てた。私個人はクルピを切った事には激昂してたが、ポポ自体には「行けるんとちゃうかな?」って思ってた

 

けどね、やっぱり当時のレヴィーは偉大やったんよね。一度名将が作った勝てるチームを壊してまた良いチームを作るのは容易な事ではなく、ワントップじゃなくなった柿谷は輝かず、かと言ってフォルランが前年の柿谷のようにワンプレーでチームを勝たすなんて曲芸もしてくれなく、名手シンプリシオを失った中盤は空回り(代わりに来たポポの子飼選手に名手の代役は荷が重すぎ)、唯一前年より確実に進化したと言える新戦力ゴイコカチャルは数ヶ月でチームから逃げて行くし、まぁハッキリ行ってオフの人事は全て裏目に出たって訳

 

今、冷静に考えたらこんな状況で勝てるチームにするってのは無理があったが、前年の好成績に酔ってたセレサポとしては夢と現実の落差に我慢ならず、ACL広州恒大に屈辱の大敗を喫した後、恥の上塗りのレッズ戦惨敗後(ミシャに嘲笑された試合後インタビューの屈辱さと言ったら…)、ほぼ満場一致で「ポポ切るべし」となったのもやむ無し、やろ

 

個人的にはオシムハリルホジッチにも通じるバルカン人特有のヘンコさがセレッソでは仇になったんやないかなぁ、と思うけど、経歴調べたらセレッソ辞めてからも途切れることなく監督キャリアが続いてるのでまぁ優秀な部類の監督って事になるんやろうけど、この試合見る限りあんまり長続きしそうな監督には思えんなぁ

 

そんな因縁ある元将とのご無沙汰対戦は痛み分け。長居の第2ラウンドでは対鹿島14戦ぶりの勝利で”ご恩返し”さしあげたい(ポポもそう思っとったやろうけど)